2018年02月

2018年02月25日

最高に幸せな時間

ソチ五輪の時に
“引退”という言葉と向き合い、
出した答えは
もう一度
追試テストを受けるということ。

その4年間は
想像した以上に
苦しい4年間でした。
次から次へと起こる難題。

難題がやってくるたびに
”なぜあの時に引退しなかったのだろう”
と何度も自問自答しました。

原因不明のアレルギーになった時は
1年近く
太陽に当たることも
食べることも
全てが怖い。

それらが解決したと思えば

初めての大きな怪我。
ひたすら、
完全復帰することを
ただただ信じる。

それが解決したと思えば。。。
また次の難題。。。

そんな繰り返しの4年間。


簡単には解かせてくれない難題と
向き合うたびに
ソチを終えた時に
なぜアスリートとしての歩みを
止めかなかったのか?
自問自答し
後悔してしまいそうな日々。

あの時の銀色で終えていたら
どれだけ楽だったのだろう?

平昌に来ても
上から抑えつけておかないと
そんな気持ちが
すぐにでも
溢れ出て来そうでした。
苦しすぎるから
一瞬でもネガティブな自分と向き合うと
一瞬で崩れ落ちてしまいそうだから。
だから、
ただただ、前を向くこと、ポジティブでいること。
起きる出来事は全てが必然なんだと。
そう過ごし続けた4年間。


5度目の五輪。5位。

メダルが欲しかったし勝ちたかった。
0.01秒、1mmでも前に進めるように
そしてそのために
正しいと思う道を
ひたすら歩み続け
全力を尽くしました。
5度目を目指した4年間。
今季に限っては予選通過すら苦しみ
表彰台も遠のく。
 世界のトップに居続けることの難しさと
 五輪でメダルを取ることの難しさを知り
だからこそ、今までの
歩んできた長い競技人生の道に
五輪、世界選手権のメダル
そして
ワールドカップでの表彰台
世界のトップで戦い続けることを
証として残せたことが
どれだけ誇れるものなのかを
知ることができた。

5度目を目指していなければ
私は
それに気づくことはできなかったと思う。

長い競技人生。
長いからこそ、応援してくださる人が
日々増える。
その期待に応えたい、感謝したい、
そんな思いは強くなる一方。

その応援と支えにしっかりと見合うように
365日×4年、1460日間
全力で過ごし、刻んできた時間が
アスリートとして大切なことだと。
それが応援への恩返しなのだと。
だから
2018年2月24日という
たった1日の中に行われる
45秒×6本は
自分自身へのご褒美。
自分自身のために全力で楽しみ
ベストを尽くしました。
そしてそう過ごすことが
一番への恩返しとも思う。

そして最後の最後に力になってくれたのは
良い時も悪い時も
どんな時も支えてくれた皆様、
スポンサーの皆様。
そしていつも近くで
支えサポートしてくれた
チームスタッフ、マテリアル開発チーム。

そしてスイス、アメリカ、ニュージーランド
どこの国に行っても
全力で応援し最高の環境を提供してくれる皆様。

そしてメディアの皆様。
結果や競技の魅力を伝えてくれ、
いろんな質問を投げてくれる
メディアの皆様と過ごす時間は
大好きです。
メディアの皆様が
私たちの活動を
テレビや新聞、記事を通して届けてくれるから
私たちはプロアスリートしてて
生きて行くことができる。
そのツールがなければ
これだけ異なる多くのスポーツが
世界中に広まることはありません。

これだけ苦しんだシーズンでも
五輪で5位という結果を残せたのは
みんなの力が一つになれたから。
最後はみんなの応援が
背中を押してくれました。

五輪は何度来ても最高な場所です。
そして出場するたびに
新しい課題を与えてくれ
人生の教科書になってくれる。

待ちに待った追試テストは
点数がつけられないほどに
歩んで来た競技人生がどれだけ幸せなのかを
再認識させてくれた
最高のテストでした。

たくさんの応援
ありがとうございました!!!
智香

tomoka_t2007 at 07:45|PermalinkComments(50)clip!

2018年02月17日

待ちに待った追試テスト^^

おはようございます

いよいよ
待ちに待った追試テストです。

4年前に書いたブログ
“待ちに待ったテスト“

この時の思いと今の思い。
変わるモノは何一つありません。

ただ
365日×4年分の
出会いと経験を重ね
成長できた自分が上書きされています。

0.01%可能なことは
100%実現可能なこと。

いつも前向きで
どんな出来事も必然と捉えて
歩むことができるのは
すべての分野において
全力でサポートしてくれる人たちが
360度にいてくれるから。

2018年に入り
スノーボードを始めてから
初めての”不調”を経験しました。

今までは雪上に上がらなくも
”調子が良い”という中に
ちょっとした
上中下があっただけ
調子を崩すという経験はゼロ。

初めて
出口の見えないトンネルに
入ったような気持ちを経験しました。

今季は
痛みや怪我、そして体調不良と
次から次へとやってくる難題。
いつの日か
”最低限の調子“
をどこかに忘れてきてしまって
それを探し出すことに
いつもより、少しだけ
時間を必要としてしまった。

気分転換のために
過去のボード、マテリアル
全てを物置から出してきて
スキー場にフリーランに行ったり
あらゆる基礎トレーニングに徹した日々。

だけど”スイッチ”が入る瞬間は
不思議と訪れるもの。

2月に入り
近所のおばちゃん、おじちゃん
スーパーやカフェで
 声をかけてくれる皆さん、
そして昔から滑りなれた
東川の街のスキー場に行ったり。
応援してくださる皆様から届くメッセージ。
今回、事前合宿として協力してくださった
阿寒町に北見市。
みんなの
”心の優しさ、ゆとり、温かさ“
を肌で感じたことで
私にゆとりが戻ってきました。

調整合宿では
みんなが金メダルのために!
というそんな思いで
最高のコース作りと最高の練習環境を
提供してくださったこと。
そして、たくさんの人たちから感じた
”想い、優しさ、温かさ”
によって
ずっと見つからなかった
スイッチが見つかり
あっという間に
本来の自分に戻ることができ
自信を持ったスノーボードが
できるようになりました。

ちょっと前までは
ものすごく不安で
前を向き続けること
ポジティブにい続けることに
もう少しで
諦めかけてしまいそうだったけど。

つくづく
起きる出来事は必然であり
五輪で本当に欲しいをものを手に入れるために
スノーボードの神さまが与えてくれた
最後の最高のプレゼントだったようにさえ
今は思える。

そして
待ちに待った追試テストに向けて
今日出発です。

雨の中開催されたバンクーバー五輪で
学んだこと。
“五輪は五輪“
雨が降っても、風が吹いても、何が起きても
それが4年に1度の五輪。
不思議な世界の五輪の魔物に
今回も出会うことができそうな予感です。

追試テストの舞台に
立たせてもらえることに感謝して
消しゴムが使えないテストを
もう一度楽しんできます!

素晴らしいスタッフとチーム
応援して下さる皆様、
スポンサーの皆様と
喜びを共有できる形で
終えられるように
行ってきます^^

智香




P.S.
SNSやメッセージを通して
たくさんの
応援メッセージありがとうございます。
いつでも、どんな時でも変わらない皆さんの応援が
力になっています!

2月22日 予選 NHK
2月24日 決勝 テレビ朝日

もし良かったら見てください^^

tomoka_t2007 at 04:51|PermalinkComments(54)clip!